観葉植物の冬越しで一番大切なポイントは、やはり温度管理です。観葉植物の越冬温度、つまり冬を越す為に必要な最低耐寒温度を確認しておきましょう。

●０℃以下のグループ
　アイビー・ゴールドクレスト・コニファー類等

●２℃～５℃の低温グループ
　アジアンタム・オリズルラン・パキラ・ピレア・
　ユッカ・サボテン・多肉植物等

●５℃～１０℃の中温グループ
　シンビジューム・シクラメン・ポインセチア・
　ペペロミア・ドラセナ等

●１０℃～１５℃の高温グループ
　アンスリウム・カトレア・セントポーリア・
　シンゴニウム・フィットニア等

最近の住宅やマンションは気密性が高く、保温性が良くなっていることから、１０℃までの中温グループは、比較的育てやすくなってきていますが、高温グループに属する観葉植物は温度管理に注意してください。
発泡スチロールやダンボールの箱、新聞紙、ビニール袋等で保護するなどして、温度管理を徹底しましょう。

※冬場は肥料をほとんど必要としませんが、液肥を1000倍にうすめたものを、1ヶ月に1回程度与えます。

冬場は植物の生育が鈍り、あまり水分を必要としません。冬場の水やりのコツは、根腐れを防ぐ為にも水やりは少なめに（2週間に1,2回程度）、土の乾き具合を手でしっかり確かめた上で、必ず暖かい午前中に行うことです。お水も室温に近づける為に、お湯を混ぜた水を与えると効果的。また、鉢皿に溜まった水は捨ててください。逆に葉は暖房の影響で乾燥しやすくなるので、霧吹きや濡らした布なのでこまめに葉水を与えましょう。

冬場、戸外は昼間でも気温が低く不安定です。うっかり植物を外に出したままにしていると、凍傷を起こして枯れてしまうこともあるので注意しましょう。昼間は暖かく光が十分当たる窓際に、夜は気温が下がるので窓から離れた場所に置いてください。また、冷え込むからといって暖房器具のすぐ前に置くと、乾燥して葉焼けの原因になります。また、消したときの温度差も激しく、植物の成長が阻まれるので避けましょう。