【害虫の種類と防除を確認しよう。】
害虫とひと言で言っても様々な種類がありますが、今回ご紹介するのは比較的分かりやすいものをあげてみました。
<ハダニ>
大きさは1mm前後で葉裏に群がって養分を吸うため、葉の色が点状に抜けて、やがて全体に白っぽくなります。キューリ、トマト、ナス、サトイモなどに発生します。高温と多湿を好み、梅雨明け以降に多発します。
【防除のポイント】なるべく密植を避け、風通しを良くします。
<アブラ虫>
新芽や葉裏などについて養分を吸い、ウイルスを媒介します。ほとんどの野菜に発生します。
【防除のポイント】銀色のシルバーフィルム(マルチ)で被覆すると、反射光によって、飛来が抑制されます。防虫ネットや寒冷紗で被覆を。 <ネキリ虫>
カブラヤガの幼虫です。日中は土の中にいて、夜間地際を食べて苗を倒してしまいます。ホウレンソウ、ネギ、キャベツ、ハクサイ、カブなどの多くの野菜に発生します。
【防除のポイント】
毎夜、次々と株を倒すので、株のまわりの土を指で浅く掘り起こし、虫を探し出して捕殺します。 <アオ虫>
モンシロチョウの幼虫です。緑色の幼虫で葉裏や結球部について食害します。キャベツやハクサイなどアブラナ科の野菜に春から秋まで連続的に発生します。
【防除のポイント】育苗時に寒冷紗などで被覆栽培すると、産卵が防止できるので発生が抑えられます。卵は黄色で目立つので、気付いたらまめに取り除きましょう。 <ヨトウ虫>
小さいうちは表皮を残して葉裏を食害して葉が半透明になり、大きくなると、葉に大小さまざまな穴ができることも。ホウレンソウ、ジャガイモ、豆類、アブラナ科の野菜などに発生します。
【防除のポイント】葉を食害する幼虫は1年に2回、5~6月と9~10月に発生します。ふ化して20日間くらいは昼夜関係なく集団で葉を食べますが、その後は身体の色が黒褐色に変化し、昼間は土の中に潜り、夜だけ地上に現れて食害するようになります。土の中に潜るようになると、防除が難しくなるので、葉の裏に幼虫が集団でいるうちに見つけて捕殺しましょう。 |