１．タイル目地の補修（タイルホワイトセメント使用）

まず、弱っている目地をドライバーなどでかき落として補修しやすいように下準備します。
※タイルをはがさないように注意しましょう。

＜小範囲（タイル１～２枚分）の場合＞
（１）タイルホワイトセメントを小さな容器に取り、水を少量ずつ加えて耳たぶよりもやや柔らかくなるまで練ります。
（２）補修部分を水でぬらしてなじみやすくし、練ったセメントを指で埋めていきます。指に水をつけながら埋めていくときれいに仕上がります。
タイルについたセメントは、濡れた布で拭き取り、乾拭きして終わりです。

＜広範囲の場合＞
（１）大き目の容器にタイルホワイトセメントを練ります。
（２）ゴムベラ等で目地全体に刷り込むように塗り、乾かないうちに濡れた布で余分なセメントを拭き取り終わりです。

＜ワンポイントアドバイス＞
目地のヒビ割れや欠け落ちは、傷の目立つ箇所だけを部分補修するのではなく、その周囲の目地全体を塗り直すのがコツです。

２．充填材の補修（シリコン系充填材使用）

（１）カッターで古い充填材に切り込みを入れ、丁寧に取り除き、汚れを拭き取ります。
（２）充填箇所はドライヤーで十分乾燥させます。乾燥したら仕上がりをきれいにするために充填する箇所とそうでない箇所をマスキングテープで貼り分けます。
（３）充填材はノズルの先端を隙間の幅に合わせてカットします。その後、チューブ絞り器をチューブの底にセットします。
（４）チューブ絞り器のハンドルをゆっくり回しながら、充填材を絞り出し、充填箇所に埋めていきます。※充填材は時間が経つとなじむので多少盛り上がるように埋めましょう。
（５）指や水で濡らしたヘラなどで、表面をならして仕上げ、硬化する前にマスキングテープをはがします。充填材の硬化には約24時間必要です。

３．タイルのヒビ割れ

（１）ヒビ周辺の汚れや水気を拭き取り、ドライヤーなどを使用して乾かします。
（２）使用する補修剤は、タイルの色に近いものを選びます。補修剤は主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使います。
（３）補修剤を混ぜ合わせたら、手早くヒビにすり込むようにヘラで塗りこんでください。
まわりに補修剤が付いた場合は、布などで拭き取りましょう。

＜ワンポイントアドバイス＞
色がタイルと違う場合は、主剤に水性絵の具を混ぜ合わせて色を合わすとよいでしょう。

４．タイルの小さな欠け落ち（コンクリートパテ使用）

（１）タイルの欠け部分を良く洗い、水気はドライヤーでよく乾かしてください。
（２）コンクリートパテを必要量切り取り、よく練り合わせます。
（３）欠けた部分にパテを押し付け、埋めながらヘラやスプーンなどで形を整えます。
（４）約24時間程度置いた後、ヤスリ（サンドペーパー）で表面を平らに仕上げ、水性エナメルで色づけして終わりです。

＜ワンポイントアドバイス＞
ヒビ・欠けの補修後の仕上げが気になる場合は、タイル装飾用シールを補修したタイルの上から貼り、その他のタイルにもインテリア風に貼って気分を変えてみるのもよいでしょう。